阪急三番街はなぜ「三番街」なのか
阪急大阪梅田駅直結のショッピングセンター である「阪急三番街」ですが、なぜ阪急三番街という名称なのか疑問に感じたことはないでしょうか。気にしなければ疑問に感じることはないかと思いますが、「17番街」や「32番街」と梅田周辺には阪急三番街以外にも数字の付いた施設名が多いなとは思うかもしれません。なぜ阪急三番街という名称なのか筆者は気になったことから探っていくことにしました。
阪急三番街とは
阪急三番街とは阪急電鉄の大阪梅田駅構内の下の階に位置しているショッピングセンターです。阪急の大阪梅田駅は3階ですが阪急三番街は2階から地下2階となっています。地下部分ではホワイティうめだや地下鉄梅田駅などに接続しています。地下に人工の川が流れているという特徴があります。
阪急三番街ができるまで
阪急三番街は神戸線のホームが移設され宝塚線のホームが移設された1969年にオープンしました。当時、国鉄高架線北側は「駅裏」という雰囲気で商業不毛の土地でした。そのイメージを一新するためにつくられました。また、梅田駅移設にかかる240億円の資金負担を軽減する目的もあったようです。
阪急三番街の名称は、当初「阪急ターミナルタウン」「阪急ターミナルプラザ」「阪急リバータウン」などが候補に挙がりましたが、開業当時の住所が「大阪市北区小深町3番地」であったこと、神戸線、宝塚線、京都線の3幹線が集結すること、1962年にオープンした新阪急ビル(現在の阪神百貨店がある場所)の「新阪急八番街」に倣ったことから「阪急三番街」と命名されました。
阪急三番街その後
阪急三番街には人口の川がありますが、このアイデアは画期的なものをつくり客を呼び込むために専門家を集めて話し合っているときに出たものです。この川にコインを投げ込む人が相次ぎ、1973年7月までに1000万円を突破し、全て社会福祉に寄付されました。
客数については、建設された翌年が平日18万人であったのに対して10年後には平日約31万人と増加しました。
梅田における他の〇番街の由来
新阪急八番街
「大阪市北区梅田8番地」で八は縁起が良いこと、ニューヨークにある「五番街」の影響を受けて命名されました。
「阪急17番街」及び「阪急32番街」
ビルの階数が名称の由来となっています。
※阪急32番街の32階は機械室です。